スケボーというと少しテクニックのいるスポーツで、初心者には敷居が高いと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、実際は決してそんなことはありません。コツさえつかめば誰でも気軽に楽しむことができるスポーツなのです。そこで、この記事では初心者のために、スケートボードの基本ルールや知っておくと良いポイント、あるいは注意すべき点などについて解説をしていきます。

もくじ

  • そもそもスケボーとはどんなスポーツ?
  • 交通量の多い道路でスケボーを使うことは禁止されている
  • 初心者がスケボーを始めるうえでの必需品3点とは
  • 初心者がスケボー技術を上達させるために知っておくと良い2つのこと
  • 初心者がスケボーパークを利用する際の注意点が知りたい
  • 初心者も安心してスケボーができる場所3選(都内)
  • 安全な場所でマナーを守ってスケボーを楽しもう

そもそもスケボーとはどんなスポーツ?

スケートボードとは、前後に2つずつの車輪のついた縦長の板に乗り、走ったり飛んだりして楽しむスポーツです。1940年代にアメリカでその元となる遊びが誕生したと考えられており、1950年代には木の板にゴム製の車輪がついた「ローラーサーフィン」という商品が発売されています。また、1960年代に入ると、アメリカ国内で大会も催されるようになり、徐々に人気スポーツとしての地位を確立していきます。日本でも1970年代に一大ブームを巻き起こし、以来、スケボーという短縮系の呼び方で親しまれてきました。

スケボーの競技スタイルはいくつかの種類にわかれており、代表的なものとしては「ストリート」「フリースタイル」「バーチカル」などがあります。まず、ストリートとは街中にある階段・手すり・坂道・ベンチなどを利用してさまざまな技を編み出したところから発展していったスタイルです。そのため、実際の競技でもそれらを模した障害物を配置し、その中で選手はトリックと呼ばれるさまざまな技を披露していきます。一方、フリースタイルは平地のコースで行われ、ボードに逆立ちする、横に倒して乗るなどの技を駆使します。回転系の技も多く、ボードを使ったフィギュアスケートといった感じです。

最後のバーチカルは、Uの字状のハーフパイプと呼ばれるコースで競技を行います。上部はほとんど垂直になっており、そこを一気に駆け上ってジャンプやアクロバティックな技を披露するわけです。以上の中で初心者におすすめなのがもっとも基礎的なスタイルであるストリートです。なお、スケボーは2020年に開催される東京オリンピックより正式種目として採用されることが決まっており、今後ますますの注目が集まるものと期待されています。

交通量の多い道路でスケボーを使うことは禁止されている

スケボーは場所を選ばず、どこでも気軽にできるスポーツです。ただし、安全面の観点から、公道でスケボーに乗る際には注意が必要になってきます。道路交通法においても第七十六条第四の三には「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。」は禁止行為であると明記されています。ただ、該当するのはあくまでも「交通のひんぱんな道路」なので明確に公道での走行を禁じられているわけではないのです。問題はどの程度なら「交通がひんぱんな道路」なのかですが、それに関しては明確な基準は定められてはいません。

そのため、判断基準は人によって異なってきます。たとえば、スケボーに乗っている人は問題ないと思っていても周囲の人間は危ないなと感じてしまうといったケースも十分に考えられます。それでも、普通に考えれば人通りの多い街中を走ることは迷惑行為にあたるとわかるはずです。そういった場所でスケボーに乗ると、スピードを出して人にぶつかったり、手すりや階段など街中の公共設備を破損させたりするリスクも高くなってしまいます。

以上の点を踏まえ、スケボーに乗る際にはマナーを守って楽しむことが大切です。

初心者がスケボーを始めるうえでの必需品3点とは

スケボーを始める際に、最低限揃えるべきなのがスケートボード、ヘルメット、プロテクターの3点です。ちなみに、スケートボードは専門ショップ、スポーツ用品店、ディスカウントショップなどで取り扱っています。その中でも、品質は専門ショップが群を抜いています。板が軽いうえに、金具やベアリングなども丈夫で乗り心地が非常に良いのです。その代わり、価格は2万円以上のものが多く、決して安いとはいえません。一方、スポーツ用品店やディスカウントショップで扱っているものは品質はそれなりですが、価格はかなり安くなります。もし、長く続けるかどうかわからないという場合は1万円程度のものを買って試してみるのがおすすめです。

それから、スケボーをしていてもっとも怖いのが頭部へのダメージです。後遺症が残るリスクが高く、それを防ぐためにもヘルメットの着用は必須だといえます。また、転倒時には頭部だけでなく、膝や肘なども負傷するおそれがあります。そう考えると、プロテクターも身につけておいたほうがよいでしょう。

初心者がスケボー技術を上達させるために知っておくと良い2つのこと

スケートボードの種類には滑ることやターン機能に特化した「ロングボード」や移動手段に適している「クルーザー」などがありますが、初心者の場合はオーソドックスで専用パークも多い「ショートボード」から使い始めるのが無難です。
そのうえで、スピードを落として練習することをおすすめします。なぜなら、上達のコツは一つ一つの動作を意識しておこなうことにあるからです。最初からスピードにこだわっても全体の動きが雑になるだけです。まずは、自分のイメージ通りの動作ができているかを自己確認するために、スピードを出しすぎないようにし、正しい動作が身についてからスピードを上げていくようにしましょう。

初心者がスケボーパークを利用する際の注意点が知りたい

スケボーを思い切り楽しみたい場合は専用の施設であるスケボーパークが最適です。そこなら周囲の人たちも皆、スケボーを楽しむために訪れているので何の気兼ねもいりません。ただ、問題は路面が固くてスピードが出やすい構造になっている点です。そのため、初心者の場合は特に安全に気をつけなければなりません。また、ヘルメットとプロテクターの着用が義務付けられているケースも多く、持参していない場合にはパークで貸出をしてくれるところもあります。したがって、事前にパークの規則やシステムなどをしっかりと調べておくことが大切になってきます。

また、パーク内へ入る前に必ずしなければならないのが、動線の確認です。パークによってはどういった流れで滑るかという動線が暗黙の了解のうちにできている場合があります。その流れを無視すると、衝突などの事故に巻き込まれることになりかねません。初心者の内は、まず様子を確認し、全体の流れを把握してから滑るようにしましょう。

初心者も安心してスケボーができる場所3選(都内)

スケボーパークと一言でいっても場所によっては滑りやすいところもあれば、そうでないところもあります。そこで、スケボーパークについてよく知らないという人のために、初心者でも安心してスケボーを楽しめる場所を都内から3カ所ピックアップして紹介します。

1.駒沢オリンピック公園

プロが滑りにくるほど有名な場所ですが、その一方で小さな子どもも滑っており、利用者層が幅広いことで知られています。また、スペースが広くて平坦な場所が多いので初心者が練習するのにも最適です。ただ、土日はかなり混むため、注意が必要です。
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2.西東京いこいの森公園

全体の作りがベーシックで癖がないのが特徴だといえます。しかも、広いフラットがあるので初心者が基礎から練習をするのにはもってこいの場所です。そのうえ、路面がなめらかなので気持ちよく滑ることができます。
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3.稲城北緑地公園

初心者用の手すり付きスペースがあるので初めてスケートボードをするという人におすすめです。一方で、定番のコースも完備しており、ハーフパイプは大小2種類あります。自分の技量に合わせてコースを選べるのがうれしいところです。
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安全な場所でマナーを守ってスケボーを楽しもう

どんなに熟練者であってもボードを完全に制御するのは困難です。ましてや初心者の場合はちょっとした油断が大きな事故につながりかねません。そのため、最初はくれぐれも無理をしないことが大切です。「ヘルメットとプロテクターを装着する」「スケボーパークでは最初に動線を確認する」などといった具合にルールとマナーを守り、安全な場所でスケボーを楽しみましょう。

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