ワンダーフォーゲルというスポーツをご存知ですか?大学のサークル紹介などでたまに耳にすることはあっても日本ではまだまだ知られていないのが現状。そんな知られざるワンダーフォーゲルの魅力をこれからご紹介していきます。

もくじ

  • ワンダーフォーゲルって何?
  • ワンダーフォーゲルには魅力がいっぱい!
  • ワンダーフォーゲルで高めよう、人間力!
  • 東大や早稲田にも!大学に多いワンダーフォーゲル部
  • 世界大会にも進出。本気でやればメダルも狙える!

ワンダーフォーゲルって何?

発祥はドイツ?古くからあるワンダーフォーゲル

ワンダーフォーゲル(通称ワンゲル)は19世紀にドイツの若者たちが中心になって行った野外活動が始まりだと言われています。語源もドイツ語の「wander(放浪する)、 vogel(鳥)」からきていて日本語では「渡り鳥」という意味になります。

日本では流行り始めたのはいつ?

日本で知られるようになったのは1930年代頃からで、主に大学生を中心に広まっていきました。
そのため今でも日本には高校や大学などにワンゲル部がたくさんあります。山岳系の社会人サークルから派生して活動している社会人団体もありますが、日本では学生を中心に行われているようです。

具体的にどんなことをするの?

ワンゲルでは登山・川下り・サイクリング・ロッククライミング・スキー・などの様々なアウトドアスポーツを行います。自然の中で仲間と協力して生活しながら、色々な野外スポーツを楽しむのが目的です。

ワンダーフォーゲルには魅力がいっぱい!

色々なスポーツが体験できる!

ワンゲルの一番の魅力はたくさんのスポーツに挑戦できること。ストイックに一つのスポーツに打ち込むよりは、色んなアウトドアスポーツをまんべんなく楽しみたい!という方にはぴったりです。美しい山道をトレッキングしたり、雪の中をスキーで颯爽と滑ったり…。一つのスポーツでは味わうことのできない楽しさや刺激も別のスポーツで体感することができます。こんな贅沢な体験はワンゲルでしかできません!

シーズンオフなし!一年中スポーツが楽しめる♪

野外スポーツにつきものなのがシーズンオフ。でもワンゲルなら季節に合わせてスポーツを選べるので一年中楽しむことができます。春・夏に盛んに行われるのが沢登りや川下り。沢や川のひんやりとした空気が火照った体を冷ましてくれて、心地が良いです。秋におすすめなのが登山。紅葉真っ盛りの美しい山景色を眺めながらハイキングするのはとても楽しいです。そして冬といえばやっぱりスキー。団体によってはスノボをする所もあります。せっかく体を動かそうと思ってもシーズンオフだからといってできないのはもったいないですよね!春・夏・秋・冬いつでもスポーツを楽しめるのはワンゲルならではの魅力です。

日頃の疲れを自然の中でリフレッシュ!

ワンゲルは野外スポーツを行うので、山や川、沢などの自然豊かな場所を沢山訪れます。都会の喧騒を離れ、澄んだ空気や美しい自然に囲まれながら汗を流すことで心も体もリフレッシュできること間違いなし!また山の中で偶然野生動物に遭遇!なんてこともあります。めったにないことですが、だからこそ出会えた時の喜びもひとしお。自然と触れ合うことで、普段の生活では経験できない非日常体験をワンゲルでしてみませんか?

ワンダーフォーゲルで高めよう、人間力!

仲間との絆が深まる!

スポーツには楽しいことだけでなく、辛いことも沢山あります。特に野外スポーツでは、途中で苦しくなってもすぐにはリタイアできず、気軽に休める場所もないのが辛いところ。そんな時は仲間の支えが大切ですよね。一人では乗り越えられない壁も仲間が一緒なら乗り越えるとができます。そんな風にして絆が深まっていくのもワンゲルの魅力の一つです。
またワンゲルでは自然のなかでキャンプをしながら泊まることもあります。昼夜ともに仲間と生活することで距離もぐっと縮まるはず。辛いことも楽しいことも全て友達と分かちえるワンゲルは、一生忘れられない思い出作りにぴったりです。

人として成長できる!

自然の中で危を回避するにはどうしたらいいか?自然の中で生活するには何が必要なのか?ワンゲルではそんな野外スポーツをする上で必要な知識を身に付けることができます。また辛いことを乗り越える精神力や忍耐力、仲間との協調性なども身に付き、人として大きく成長できます。

東大や早稲田にも!大学に多いワンダーフォーゲル部

ワンダーフォーゲル部のある有名大学

大学を中心に広まったということもあって、今でも日本の大学の多くにワンゲル部があります。
東大、京大、早稲田、慶応などの有名大学にもあるんですよ。
特に早稲田のワンゲル部は創設が1949と歴史が古いことで有名です。

福岡大学ワンダーフォーゲル部のヒグマ事件⁉

1970年、福岡大学ワンゲル部の学生5人が山登りの途中でヒグマに襲われうち3人が亡くなるという事件が起きました。これまでワンゲルの魅力を沢山お伝えしてきましたが過去にはこんな悲しい事件も起きていたんですね。しかしこの事件をきっかけに、クマと遭遇したときの対処の仕方などの安全対策もきちんとワンゲル部で教えるようになりこのような悲惨な事件は起こっていませんし、楽しく活動ができています。

山岳部との違いは?

よく聞かれるのがワンゲル部と山岳部の違い。どちらも山に登るという点では一緒なのですが、山岳部が山登りに特化しているのに対して、ワンゲル部はその他の野外スポーツも行います。やはり、山登りだけでなく様々なスポーツを通して心身ともに鍛えようというのがワンゲルの基本スタンスなんですね。

世界大会にも進出。本気でやればメダルも狙える!

ワンゲルは決まったスポーツを行うわけではないので、それ自体の大会はありません。
しかしワンゲルでトレーニングを積んだ人が、ボルダリング大会やロープクライミング大会、登山大会などに出場することはできます。出場者の中には国内大会で優勝したり、ユーススカイランニングという標高2000m以上の山を駆け上がる世界大会でメダルを獲得した人もいるんですよ!
本気でトレーニングをすれば、世界レベルで活躍できるアスリートになるのも夢ではありません。気軽に色々なスポーツを楽しみたい人だけでなく、真剣に実力をつけたいという人にもぜひワンゲルに挑戦してほしいです!

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ライター

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津田塾大学に通う現役女子大生。演劇、ESS、考古学が好きです。スポーツは苦手なので、スポーツが苦手な女子向けに届けられるような記事を書いていきます♪
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